こんにちは。白浜(41歳・小児科医)です。
今日から第1週の日曜日は「食材研究所」をお送りします。
「食材研究所」はいろいろな食材や調味料などについてのトリビアや雑学などを紹介します。
第1回目は「砂糖」です。
砂糖は料理を甘くしたり、味をよくするために使用しますが、砂糖はいろいろな種類があります。
・砂糖(白砂糖):一般的な砂糖。白く精製されていて、多くの料理に使われる。
・グラニュー糖:お菓子によく使われるほか、コーヒーや紅茶の甘味にも。
・三温糖:砂糖を半分精製されたもので、白砂糖よりもコクが出る。
・きび砂糖:三温糖と同様に精製された砂糖で、さとうきび本来の優しい甘みが楽しめる。
・黒糖(黒砂糖):精製されていない砂糖で、料理やお菓子を使う時にさらにコクが出る。粉末状のほかにかたまりになっているものもある。
・てんさい糖:てんさいから作られる砂糖で、きび砂糖などと同じように使える。
・人工甘味料:人工的に作られた糖分で、生活習慣病予防やダイエットとして使うことが多い。代表的なものはL-アスパルテーム、天然甘味料であるステビア、オリゴ糖などがある。
・ラカント:羅漢果から作られた糖分で、使い方は人工甘味料と同じ。
・メープルシュガー:メープルシロップを粉末状にした砂糖。お菓子作りに。
・ブラウンシュガー:三温糖に近い砂糖で、お菓子作りに使われる。
・ざらめ:細かい粒状にした茶色い砂糖で、煮物などに使われる。兵庫のご当地料理である「いかなごのくぎ煮」には欠かせない。
・氷砂糖:あめ玉のような粒状の白砂糖で、果実酒作りに使われる。
・粉糖(粉砂糖):グラニュー糖をパウダー状にした砂糖で、お菓子の飾りつけに。
砂糖もこんなにあります。ちなみにこのブログで使用する砂糖は特別な記載がない場合、「きび砂糖」を使用しています。
きび砂糖は料理やお菓子と何でも使えるし、優しい甘みが素材と合っているのでおすすめです。
さて、このブログのスイーツのレシピ記事で、砂糖の使用が少ないことをお気づきでしょうか?
通常のお菓子で使われる砂糖は100g前後!!かなりの量を使っています。アメリカやカナダなど、外国で使われるお菓子は日本のものより強烈に甘いです!!(私自身も強烈に甘いものが苦手です…。)
お菓子のために100gの砂糖を使うのはすごく甘いし、糖分を過剰にとりすぎていると思います。
このブログのスイーツのレシピでは、焼き菓子では30~40gと、通常の半分以下しか使用していません。プレーンな味では40g、チョコチップやレーズンなどを入れる場合は30gと、トッピングによって砂糖の量を調整しています。プリンやゼリーでは小さじ2程度。
それでも甘く感じますよ。砂糖を少なめにした分、果物やチョコなどの副材料の甘味を活かすようにしています。プリンでは生地の砂糖を少なめにした分、カラメルや黒みつをかければいいのですから。砂糖以外の材料は通常のお菓子と同じ分量で調整しています。
参考までにこのブログのスイーツのレシピ記事を一部アップします。
お菓子など、砂糖を摂りすぎるとどういうふうに起こるかというと…。
・太る(血糖値が上がる)
・糖尿病の原因に
・精神疾患を引き起こす作用も!
まずは太ることはお分かりかと思います。砂糖の中でとりわけ白砂糖は完全に精製されているため、必要な栄養素を奪い取る作用があります。
それによって太ったり、血糖値が上がって、場合によっては糖尿病になる人もいます。
あと、うつ病や統合失調症といった精神疾患を引き起こす作用を砂糖は持っています。砂糖をとることで低血糖症状が起こり、精神不調が起こることが報告されています。
こういったことを踏まえて、料理やお菓子には白砂糖やグラニュー糖ではなく、きび砂糖や黒糖を使用していることと、お菓子の砂糖の量を半分以下に抑えているんです。
ダイエットや糖尿病(予備軍も含む)で糖分をコントロールをしたい場合は医師や管理栄養士にご相談ください。
姉妹ブログで砂糖のことについて書かれているので、こちらも見ていただくとありがたいです。
今日は砂糖についてお送りしました。
*参考文献*
「食事で治す心の病」 大沢 博著 第三文明社
「食事で治す心の病Ⅱ」 大沢 博著 第三文明社
「統合失調症を治す」 A・ホッファー著 大沢 博訳 第三文明社
ランキングに参加しています。ぽちっと押してください!