グダー(こんにちは)!バート(12歳)です。
今日は「食材研究所」をお送りします。今日のテーマは「おせち料理」です。
おせち料理は日本ではおなじみのお正月料理。ぼくが住むスウェーデンではお正月はありません。クリスマスが新年のようなものですから。
ぼくは日本のお正月はとても素晴らしいです。スウェーデンではこういった文化はないですからね。例えば、たこ揚げとか書初めとか。
おせち料理も同じで、おせち料理は神様にお供えした食べ物のことで、家族の幸せを願う縁起物の料理なんです。
ところで、おせち料理ってなんだろう?というわけで、おせち料理の中身について見てみましょう。
・かまぼこ(紅白かまぼこ)
かまぼこは「日の出」を象徴するものとして、おせち料理にはなくてはならないものなんです。紅はめでたさや慶び(よろこび)、白は神聖を表すそう。
・伊達巻き
伊達巻きは江戸時代に長崎から江戸に伝わった「カステラかまぼこ」が伊達者(しゃれ者)たちの着物に似ていたことで、伊達巻きと呼ばれているんだそう。大事な文書や絵を巻物にしていたことから、おせち料理には欠かせないです。
栗きんとんの黄色は黄金色に輝く財宝に例えて、豊かな1年を願う料理なんです。
・黒豆
黒豆の「まめ」は丈夫・健康を意味する言葉で、「まめに働く」などのごろ合わせにあるように、おせちには欠かせないんです。
・昆布巻き
こんぶは「喜ぶ(よろこんぶ)」の言葉にあるように、縁起のいい料理です。おせち料理には結びこんぶ、昆布巻きがあります。
・田作り
小魚の田作りは五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い、小魚を田畑に肥料として巻いたことが由来だそう。小魚はカルシウムが豊富だから、子どもにも食べさせたい食材なんです。
・数の子
数の子はにしんという魚の卵。子宝と子孫繁栄の意味があり、おせち料理には欠かせないんです。
・えび
えびはスウェーデンでも食べます。もちろんスウェーデンの料理ですが(ワラ)。えびは腰が曲がるまで長生きすることを願う意味を込めた食材です。
・ごぼう
ごぼうは細く長く地中にしっかり根を張ることから縁起の良い食材なんです。おせち料理ではたたきごぼうや煮物、お肉を巻いた牛肉の八幡巻きなどがあります。
他の食材、料理でもそれぞれに意味があります。
おせち料理はお弁当箱のようなお重に詰めます。正式なものは4段ですが、家庭では3段でもOKだそう。一人暮らしなど、少人数の家庭の場合はお重じゃなくても、お皿で盛っても大丈夫。
お重の詰め方とその意味ですが。
壱の重:おとそを祝うための祝い肴(数の子、黒豆、田作り)、紅白かまぼこ、伊達巻きなどを詰めます。
弐の重:酢の物、焼き物、煮物などを詰めます。
参の重:煮しめやわが家の自慢料理を詰めます。
日本のみなさん、おせちを準備して、新年を迎えましょう。
*参考文献*
「フードコーディネーター教本」 日本フードコーディネーター協会編 柴田書店
*参考リンク*
おせち料理大事典(紀文ホームページ):http://www.kibun.co.jp/knowledge/shogatsu/osechi/
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